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筋肉機能
- 2020年2月19日
- 筋肉機能
筋力の機能
筋肉の働きと電解質にはとても大きな関連があります。特にナトリウムイオンは筋肉だけでなく神経刺激伝達作用があります。突き詰めていくと我々の身体は小さな細胞でできています。その細胞には「細胞膜」とよばれる膜があり、そこをナトリウムイオンとカリウムイオンが出入りすることで電気信号となり、刺激として伝達されるのです。
筋肉におけるナトリウムイオンの働き
ナトリウムイオンには筋肉の収縮と弛緩を調節する働きがあります。筋肉細胞の外側(これを組織間液中といいます)にあるナトリウムイオンが筋肉細胞内へ移動すると筋肉が緊張して収縮します。この筋肉細胞と筋肉細胞の外側にある電解質信号がうまくなされないと、筋肉が異常に緊張して収縮したり硬直し、足がつるのです。
足のつりとはなにか
この「つる」という状態は筋肉の異常な痙攣です。筋肉が自分ではコントロールできない状態で緊張して収縮し、硬直します。そして強烈な痛みを伴います。特に睡眠中は無意識に伸びをしていますのでつりやすいのです。
老廃物の処理ができないと足はつる
腎臓は体内のバランスを調節するために非常に重要な役割を担っています。腎臓病とはその働きが十分になされなくなった疾患の総称です。腎臓の機能が低下すると水分、電解質、血圧の調整ができなくなります。また血液が作られなくなり貧血にもなります。特に足のつりは体内の電解質バランスが崩れているというサインでもあります。腎臓で行われる老廃物の処理がなされないと、筋肉の緊張と収縮の働きに関係するナトリウムイオンなどの電解質バランスが崩れます。そうすると脚がつったり身体がむくんでしまったり、様々な症状が現れます。自分で尿を確認することで腎臓のチェックをすることができます。目視で、排泄の際に尿が泡立っていたり赤褐色調になっていたら、尿中にタンパク質が排出されていたり血液が混じっている可能性があります。
激しい運動をしているわけではないのに一週間に一度以上脚がつったり、目視でわかるほど尿が変化している場合には内科受診を強くお勧めいたします。腎臓は不可逆な臓器ですから、一度悪くなってしまうと組織は再生することが出来ません。二つあるからと安穏とせず、病気を早期に発見するためにも是非セルフチェックを継続して行っていただきたいと思います。